連続強盗、連休にも相次ぐ!リクルーター役が初逮捕‼︎ 関東での7件関与か?広域強盗の背景にある『リクルーター役』とは?
事件発覚
連休初日の土曜日の未明、葛飾区の男性が粘着テープだ縛られ、顔などを殴られた上現金などを奪われた。
逮捕された自称山内裕太容疑者(29)は、Xで知り合った者から空き巣に入るように指示を受けたと供述。
その翌日には、千葉県四街道市の住人が寝ている間に襲われ金を奪われる事件が起こった。
2時間ほど後に近くの公園近くて逮捕された金子優汰容疑者(28)はXで高額なバイトを探し、通信アプリSignalで「報酬10万円で荷物の確認に行ってください」と指示されたと供述。動機に関しては「借金が増え生活が困窮していた」と供述しているとのこと。
金子容疑者が住む埼玉県志木市の大家の話では「月4万円の家賃の滞納は無かった」とのこと。
それぞれの日常と犯罪の役割
一方、指示役と実行役の間に位置するとみられる人物達も判明してきた。
11月1日逮捕された木本未穂容疑者(30)は仲間と共謀して横浜市青葉区の住宅で男性を殺害して、現金およそ20万円を奪った疑いが持たれている。
木本容疑者は奪った金の回収役とみられているが、「強盗で得たお金だとは思わなかった」と。
近所の人は木本容疑者の事を普通の主婦だったと証言。
「普通のごく一般の健康そうなお母さん」「殆ど顔を見せない大人しい人だった」と証言している。
又、9月に練馬区で起きた強盗傷害事件では、犯行に使用したバールなどを用意した道具調達役と見られる28歳の男を新たに逮捕した。
更に今まで余り聞いたことのない役割の男も逮捕された。
名倉優也容疑者(31)は埼玉県所沢市で起きた強盗事件で、実行役を勧誘する『リクルーター役』だったと思われる。
「ホワイト案件」「リスクはない」などとメッセージを送り、実行役を勧誘したということだ。一連の強盗事件で『リクルーター役』が逮捕されたのは初めてのことだ。
指示役に近い存在だったのか?
「数百万円の借金があった」「金に困ってSNSで闇バイトに応募した」と供述。
名倉容疑者もまた闇バイトに応募して役割を務めていたに過ぎないと言う。
いったい指示役はどこにいるのか?
一都三県の合同捜査本部は一連の事件の解明を急いでいる。
普通の会社員 普通の主婦
この一都三県に渡る連続強盗、強盗傷害事件は組織だって行われた犯行だ。
しかし、元々あった組織が動いたのではなく、それぞれの役割は『闇バイト』と称してSNSなどで集められた人員だ。
事件が発覚しなければ普通の会社員、普通の主婦で私たちの日常に普通に存在する人達だ。
名倉容疑者は埼玉県所沢市の事件に関与してあたが、愛知県知多市の会社員だった。
このように今はSNSを通じて『普通の人』が犯罪にてを染めてしまっているのだ。
そして、最近ではこのような『オレオレ詐欺』と同じ組織図で犯行が行われる事が多い。
首謀者→指示役→実行役といった感じだ。
犯罪グループの組織図
これまで詐欺グループの壊滅もなかなかできず、全貌が明らかになりずらかった組織図も今回『リクルーター役』の逮捕によって少しづつ解明されるようになった。
『リクルーター役』の逮捕は今回が初めてとのことで組織がどのように動いているのかが分かってきた。
しかし、『リクルーター役』も闇バイトで応募していることから組織の中心人物ではないと推測される。
この『リクルーター役』だか『闇バイト』で応募したとはいえ、犯罪の方法や必要な人材を把握していなければできない役割だろう。
そうなると同じ組織で無かったとしても、実行役を何度か経験し、犯罪内容を把握していたものと思われる。
そして今回の事件では『リクルーター役』だけでは無く『武器調達役』『受け取り役』と細かく役割が当てられていたことも分かった。今回『普通の主婦』だった木本容疑者は『受け取り役』だった。
本人は「盗んだ金だとは知らなかった」と供述しているが知らなかったでは済まされない。
『闇バイト』に応募した時点で何らかの犯罪に関わることも想定できたはずだ。
日本の警察
日本ではおとり捜査や潜入捜査が禁止されているが、おとり捜査によって首謀者まで行き着くことはできないのか?という意見もある。
ただ、おとり捜査で首謀者まで行き着くためには捜査員が潜入捜査をする中でいくつもの犯罪に手を染めなくてはならなくなる。
そうなると警察官が犯罪を犯していいのか?という倫理観の問題が出てくる。
例えば実行役を捕まえるために実行役が集まった時点で一斉捜査で犯人達を捕まえるということであれば有効な手段だとも言えるとのことだ。
しかし、首謀者まで捜査の手を延ばすためには法律や規約など細かく設定しないと難しい。
犯罪がアルバイト感覚で行われている今、捜査方法の改善も急務だろう。
そして『普通の人』の倫理観も改めて見直さなくてはならない時期にきているだろう。
道徳とは
特に幼少期に道徳を学ぶことには大きな意味があると思う。
しかし今では学校の授業で道徳の授業は廃止されてはいないが、2015年に学習指導要領が一部改訂され、特別の教科として位置づけられた。
教科書がなく、評価もないため、それぞれの先生の思いで指導が行われてしまう傾向があるという。詳しくはこちら
【基準を細かくつけて教科書を作る】というのは少し違うような気がするが、せめて2年毎など期間を決めその時々に問題になっている課題について教師が独自の判断では無く教えるにあたり指針になるようなものを作っても良いのではないかと私は思う。
共働き家庭や片親家庭も多くなり、親や親族とも余り繋がりがない世帯はある程度学校教育に頼ってしまうのも仕方がない事だと思う。
その要になってくれる要素を作る事で今回のような事件や詐欺事件に関わらない心を育てる事ができるのでは無いだろうか?
人を縛り殴り、金を強奪するなど本来アルバイトだからと言って手を出せる内容では無い。
これからの在り方
この事件をきっかけに人それぞれの正しさと警察の在り方、そして社会の在り方、政治、など多く見直すべき点が見えてきたのではないだろうか?
今、急激な物価高に藁にもすがる思いでアルバイトを探している人も多いだろう。
副業を認める企業も増えてきている。
だが、普通に仕事をした後に何時間もアルバイトなどをするのは時間的にも難しい。
その為『闇バイト』に手を出してしまう人が増えているのでは無いだろうか?
上手い話には裏がある。
そんな都合のいいアルバイトなど無いと心しておかなければならないであろう。
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